手紙を出した。
鞆絵の想いを、本気の本音を綴った手紙。
人と向き合う事はとてもエネルギーがいる。
自分が傷付いた、悲しい想いをした、辛い想いをした。
だからその人を遠ざけるのは簡単だった。
ぶっちゃけ鞆絵には必要の無い人だった。
その人が居なくても、生きていける。
数ヶ月も前に、鞆絵の前から消えて、そして最近になって接触してきた。
その心理は分からない。
ただ、本気で死のうと準備していて、最後に何かを伝えたかったのかもしれない。
それとも、なんとなく以前仲がよかったから、連絡をしたのかもしれない。
鞆絵は、その人の状況を知り、最初に想ったのは、
「まだ、生きていてよかった」と想った。
何故そんなことを想ったのかも分からない。
鞆絵の方が、その人に対して何かを伝えたかったのかもしれない。
・・・多分、そう。
シコリになってた傷を癒すのは時間ではなく自分。
色々乗り越えて来たと、言う人も、どこまで自分の力で解決できたか分からない。
時間に任せて想いを風化させただけで、向き合うこともせずに「いい経験になった」と想う人が多いような気がする。
感情を閉鎖していたのは、自己防衛だったのかもしれない。
それが表面に出てきたのは、それと向き合えるだけのエネルギーが出来たからなんだと想う。
だから向き合った。
とてもエネルギーがいる。
人と向き合う事は、自分と向き合う事でもあると想った。
鏡面
投影
鞆絵はその人に確認した。
今、そういった刺激をしても大丈夫かどうかって。
大丈夫、気を使いすぎだと返ってきた(苦笑)
一体世の中、友達に矛盾してる考えや想いに、「矛盾してるよ」ってちゃんと言える人はどれくらいいてるだろう?
葛藤とはつまり、矛盾。
でも、その葛藤すらしてなくて、気付かない矛盾を考えている人もいてる
人は、気付かないところで、人を傷つけている。
人は、気付かないところで、人を幸せにしている。
それに気付いて、教えてあげられる人は、どれくらいいるだろうか。
少なくとも、鞆絵は自分が矛盾していると気付いてなかったら、教えて欲しいと想う。
どんな些細な事でも。
周りは皆、鞆絵がしっかりしてると言う。
きっと、本人も分かってるだろうから言わないでおこう、と想ってるかもしれない
そうじゃないんだよ。
鞆絵は未熟で甘くて未だに自立できてない、愚か者。
自分の考えすら自信が持てないのは、それを否定して再構築させてもらえるきっかけが余りにも少なかったからかもしれない。
けど、そうやって他人に責任転嫁しても意味がない。
ディスカッションする事の大切さ。
大切な人であればあるほど、とことん逃げずに話し合う事。
自分の感じてること、想っている事を、納得しなくてもいいから知ってもらうこと。分かってもらう事。
同時に、
相手の感じてること、思っている事を、想像じゃなくて確認する大切さ。
コミュニケーションの大切さ。
そういうのって、今からでも遅くないと想う。
時には、、、、ってか、多くは時間が必要だと思う。
時間が自分を冷静にさせてくれる場合もよくある。
でも、それは最終的な解決法ではないと想う。
自然や時間に身を任せずに、自分と、他人と向き合える人間になりたい・・・。
手遅れになる前に・・・。
PR