この二日間、4月17日と18日は色々な事をした。
単車の故障・修理・引取り。
引越して初めて、地下鉄・バスに乗れた。
美容院に行って、ブサイクな髪の毛を、ちゃんと染め直した。
そして・・・・お見舞いに行った・・・・・・。
尭志のママンが、大腸がんで入院してる。
18日にお見舞いに行ったのは、術後2日目に当たり、ママンはとてもしんどそうだった。
食事も許されず、やっと水分だけOKとなったらしい。
入院や病気の事は、尭志が直接、ママンから電話があって聞いていた。
ママンは「早期発見やから大丈夫」だと言っていた・・・・。
定期健診で、癌が発見されたのだ。
少し疑問に想った。
定期健診なんかで、簡単に見つかるのかな?早期という事は、見つけるのも難しいはず・・・。でも、そういうものなのかな、今の検診は。
到着するまでに、かなりの時間がかかった。
家から遠いというのもあるけど、尭志が知ってる場所というから、ほぼ下調べ無しで行ったら、迷った。
因みに尭志は方向音痴。
本当に、頼りないと想った。
大きな総合病院で、病棟も何棟もあるのに、くわしく聞いていないし・・・。
イライラ虫がやってきた。
自分の母親が、癌で入院しているのに、病院も分からんわ、病室も曖昧やわ・・・ってそんなことあるのかよ!って。
更に追い討ちをかけるのは、尭志家の長男。
病院から家までは、車で20分程度かな。
なのに、入院してから昨日まで、一度も見舞いに行って居ないって!!
そりゃ、仕事との兼ね合いもあるやろうけど、手術の日とか一日くらい休み取ってもいいんちゃうん?って想った。
家の事も、同居しているおばあちゃんが切り盛りしているらしい。もう80歳を超えているおばあちゃん・・・。
長男は、実家住まいなのに・・・・なんで?何で??
本当は家の手伝いをしているかもしれない、という、ささやかな楽観を用いながらも、誰に聞いても「家の事は、おばあちゃんがしている」と答える・・・・。
薄情だと想った。
前回もそう想ったけど・・・・。
病院に到着して、病棟に入った。
フラッシュバック。
過去に自殺未遂で何度か入院した事が鮮明に蘇る、消毒液の香り。
手首の手術。
精神病院での入院・・・・・・。
一気に、実は自分が入院患者なんではないか?という錯覚に襲われる。
尭志ママンは、とてもしんどそうで、ぐったりしていた。
後から、尭志パパンに聞いたところ、手術は9時間にも及び、大腸を12~3センチ摘出したらしい。
早期発見というのも曖昧で、ママンは2月ごろから指摘されていた、と言う。
発見から2ヶ月。
あのお歳で、どれだけがん細胞が進行するのかは分からない。
これから、大腸がんについて、調べようと想う。
身体の病気については、全くの無知だから。
退院の目処はついていない。
色々なことが頭をよぎる。
尭志実家の事。
尭志ママンの事。
尭志パパンの事。
尭志兄'sの事。
尭志ばぁちゃんの事
そして、
尭志のこと。
尭志は、心優しく、親孝行者だ。
日頃から、もし宝くじで2億円当たったら?なんて誰もが夢を描くような会話をしてるときも、必ず、両親やばーちゃんにお金を渡して、オトンが定年退職してもお金に苦労させないようにしたい。って一番に言う。
予想以上にしんどそうなママンを見て、とてもショックだったと想う。
病状も詳しく把握できていない。
もしもの事を考えるだろう。
自分の無力さを痛感してるだろう。
辛いだろうし、悲しいだろう。
早く元気になってもらいたいと、心から祈ってるだろう。
不安だらけだと想うのに、笑ってる尭志が、痛々しくて、家に帰ってから鞆絵が泣いてしまった。
鞆絵が泣く資格なんてないのに。
絶対に大丈夫だって、強く想うときなのに。
しっかりしなくては。
尭志は、見た目以上に精神的にダメージを食らってると想う。
支えよう。
こういうときだからこそ。
尭志のフットワークが軽くなるように、眠いときは寝かせてあげて、不安で潰されそうなときは、気を紛らわす何かをして、過ごそう。
きっと大丈夫だよ
なんて、何の根拠もない、気休めの言葉なんて言われへんけど、
また、一緒にお見舞いに行こう。
傷が治ってきて、食べ物の許可が出てから。
鞆絵は大丈夫。
大丈夫。。。。
自分の事よりも、
今は、尭志ママンのことが心配だよ・・・・。
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